有効直径計算機

ボールエンドミル有効切削直径を計算. 指定の軸方向深さにおけるボールエンドミルの有効切削直径を計算。Deff = 2 × √(ap × (D − ap))。. ボールエンドミルの呼び径が得られるのは、その最大半径部(赤道部)のみです。浅い軸方向切込みで切削する場合、ボールの一部のみがワークに係合し、呼び寸法より小さい実…

指定の軸方向深さにおけるボールエンドミルの有効切削直径を計算。Deff = 2 × √(ap × (D − ap))。

ボールエンドミルの有効切削径とは?

ボールエンドミルの呼び径が得られるのは、その最大半径部(赤道部)のみです。浅い軸方向切込みで切削する場合、ボールの一部のみがワークに係合し、呼び寸法より小さい実効切削径となります。呼び径で RPM を計算すると、実際の接触点における切削速度が低すぎる結果になります。

実効径 Deff = 2 × √(ap × (D − ap)) は、軸方向切込み(ap)と工具径(D)に依存します。ap = D/2(全半径係合)では Deff は D に等しくなります。Ø20 mm ボールエンドミルで ap = 1 mm の場合、Deff はわずか 8.72 mm — 呼び径の半分未満です。

実効径を用いた正しい RPM 計算は、工具とワークの接触域で適切な切削速度を維持するために不可欠です。この補正がないと、実際の切削速度は意図した値より 50-70% 低くなり、切りくず生成の不良、過度の工具摩耗、構成刃先(BUE)、表面品位の悪化を招きます — 特に焼入れ鋼の仕上げ加工では致命的です。

Formula: 実効径: Deff = 2 × √(ap × (D − ap)) 補正 RPM = (Vc × 1000) / (π × Deff) RPM 補正係数 = D / Deff 接触角: θ = arccos(1 − 2ap/D)

計算例

Ø10 mm ボールエンドミル、軸方向切込み 0.5 mm、目標 Vc = 150 m/min の場合。Deff = 2 × √(0.5 × 9.5) = 2 × 2.179 = 4.36 mm。補正 RPM = 150 × 1000 / (π × 4.36) = 10,958。呼び径で計算すると RPM = 4,775 — 正しい値の半分未満となり、切削点での Vc はわずか 65 m/min になります。

このツールの使用場面

避けるべき一般的な間違い

結果の解釈方法

関連規格・参考文献

よくある質問

有効径補正が最も重要になるのはどのような場合ですか?

ap/D < 0.25(軸方向切込みが工具径の25%未満)の場合に極めて重要で、これは3D仕上げ加工でよくある条件です。ap = Dの5%では、有効径は公称径のわずか43%となり、公称回転数で運転すると意図した切削速度の半分にも届きません。軸方向切込みが工具半径に近づく荒加工では、この補正の重要性は下がります。

有効径は1刃あたりの送りの計算に影響しますか?

はい。かみあい円弧が異なるため、有効切削点での切りくず負荷はプログラムされた1刃あたりの送りとは異なります。非常に浅い切込みでは、実際の切りくず厚さはfzより薄くなります(切りくず薄化効果)。回転数と送りの両方を有効径で調整する機械加工者もいます。MastercamやSiemens NXなどのCAMシステムは、有効径補正を自動的に適用できます。